教育

2026年5月12日 16時42分37秒 (Tue)

北辰テストの結果・・・どう受けとめる?

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今日、中3第1回北辰テストの結果が出ました。塾先着なので生徒さんには明日以降になると思います。
ここで、生まれて初めて自分の学力に「偏差値」というものがついたのを目の当たりにする人も多いと思います。また志望校の合格可能性判定も「要検討」から「安全圏」まで、選んだ4校にそれぞれ付いてきます。教室の生徒さんの数字を見ても40台から70台まで様々ですし、「安全圏」「合格圏」で埋まっている人もいればほとんど「要検討」つまり残酷な言い方をすれば「無理だから考え直せ」というのが並んでいる人もいます。
でも、生徒だけでなく保護者の皆さんにも言いたい!「まだスタートラインが決まっただけ!」と。
こんなにはっきりとデータが出れば、それなりにインパクトがあるのは当然ですが、今回のこのデータはこれからどうしたらいいかを考えるための道しるべですよね。決して結果に一喜一憂するためのものではありません。
とてもいい結果が出た人は、まだ上が目指せる自分をどうやってさらに高みに導くか。「まいったな。自分ってこんなだったの?」ってショックだった人は、こうなった原因を探ってどこから手を付けて思ってた自分の姿に引き上げていくか。それを具体的に考えさせてくれる道具ですよね。あまりそこに目がいかないかもしれませんけど、そのために各科目に「正答率グラフ」がついているんですよ。要するに各問題ごとに正解した受験生の割合が出ていて、それに対して自分は?っていうのが分かるようになっています。
それからもう一つ。「これまで学校の成績は良かったのに、なんでこんなことに?」って思っている人は、中学校の定期テストと北辰テストではそもそも問われている力が違うということをわかってください。中学校の定期テストは範囲が決まっていてそこが集中的に出るので、範囲が決まれば狭く深く教科書の隅までしっかり覚えこむコツコツタイプの力が求められます。それとは逆で、北辰テストだけでなく入試もそうですが、これまでにやったところ全部でほとんど範囲がないので、深くは知らないけどなんとなくこれやったよな、みたいな感覚で取れる問題が割と多く、それさえちゃんと取っていれば結構いい結果になります。言わば広く浅く対応できる力が試されます。長年生徒さんを見てきて思うのは、結構それぞれ適性があること。両方いいことに越したことはありませんが、一方が得意な人も多いです。逆に言えば、これまで中学校の定期テストでは発揮できなかった未知の力が北辰テストで花開く場合もあるということで、チャンスが広がるということでもあります。
せっかく5千円近く払って貴重な日曜日を犠牲にしてまで受けるんですから、どんな結果が出てもポジティブに受け取ってこれからに生かしていきましょうよ。

2026年5月4日 16時42分58秒 (Mon)

ふっかデー

深谷市では6月から「ふっかデー」というのを実施するそうです。ご当地キャラの「ふっかちゃん」になぞらえているんでしょうか、なんか名前がかわいいですよね。もう新聞などでご存知の方も多いと思いますが一応ご説明すると、深谷市内の小中学校では、年に最大3日、各学期に1日ずつ平日に休んでも欠席にならない日を作るとのこと。条件は、事前に保護者が直筆の申請書(企画書?)を出して学校から承認されて、事後にはアンケートを書くこと。この主な目的は、学校ではできない体験学習をする機会や、共働きや片親世帯で休日に休みが取れず子供と出かけられない家庭に親子の触れ合いの時間を持ってもらうことだそうです。わが上尾市でもいつからかわかりませんが、年1回6月の平日に「かがやキッズデー」(ネーミングセンスがいまいち)なるものがあって、たしかこれも同じような目的で導入されたように思います(親子ともなんで休みかよくわかっていないようですが)。ただこちらは市内の小中学校が一斉に休校になります。ここが結構大きな違いで、「ふっかデー」は「最大」と言っているので利用するしない、利用回数も各家庭の事情や目的で決められることになります。それにしっかりと企画書を出してその後の確認までされるのですから、いい加減な利用はできないことになります。一方「かがやキッズデー」は何の届け出もなくとにかく学校が休みなので、親はともかく子供は何かわからないけど休日がもらえてうれしいくらいの気持ちしかないようです。実際、生徒の皆さんに聞いてみると「家でゲームしてた」や「友達と遊んだ」とかで当初の目的はどこ行ったの?っていう感じです。これでは「先生の働き方改革の一種なんじゃないの?」なんて言われても仕方ないですよね。
学校が休みになることは別に問題ないと思いますが、なんで休みなのかわからない生徒が多すぎるように思います。この連休も塾は休みでもないのに、4月29日は昭和の日で、もとは昭和天皇の誕生日だったとか、5月3日は憲法記念日で、日本国憲法施行を祝って学校はお休みなんだよとか教えています。
なんだか世の中の連休ムードに乗らず通常営業している私のボヤキのようになってしまいましたが、せめて市町村で設けた休日くらいはその意義目的をしっかり知らせた方がいいように思うのです。

2026年4月22日 16時30分29秒 (Wed)

小学校英語必修化で学力低下

小学校で英語が必修化されてまる5年になります。
40年余り英語教育に携わっていますが、子供たちの英語力が上がったとは全く思えません。それどころか下がっているようにすら感じます。5年前に小5だった子たちももう高1くらいでしょうか。このまま高校に行って英語の授業についていけるだろうかと心配な子も結構います。
5年前、小学校で英語が必修化と聞いて、少し期待したことがあります。それはあまりに過酷な中1の英語の負担を軽減してくれるのではということ。
我が自治体が採択した開隆堂の教科書で扱われる文法事項をざっと数えると中1で約80、中2で約40、中3で約30となっていて、中1が中学3年間の半分近くを占めています。その中1のProgram(ほかの教科書ではLessonかな?)1と2だけで80のうちの20事項が扱われます。これは入学したてで、そうでなくても心身ともに大変な時に相当な負担です。そこに小学校5・6年の英語が必修化ですから、そのうちのいくらかは前倒しで小学校で負担してくれれば中1は楽になるぞと・・・。でも期待は裏切られました。ふたを開けてみると英文法としては全く扱わず、「英語に慣れ親しむ」というモットーでシチュエーションに合わせて単発的に表現をなぞる程度のものでした。そんなことをやっていて中1になるといきなり英文法の波が矢継ぎ早に押し寄せてくるわけですからたまったもんじゃありません。Program1で早くも撃沈という子も少なくありません。
最近読んだ記事では中学校の先生から「もう小学校で英語を教えないでほしい」という声もあるとのこと。「小学校の英語は必要か?」という話も出ているとか。私も先ほどの夢が果たせないなら、いたずらに小学校でやらないで中1からヨーイドンでやらせてほしいです。なぜかというと、小学校でやっている、楽しく「聞いたり話したり」が英語だと思ったら大間違いだし、そもそも中学校の英語の授業なんて「読んだり書いたり」が中心で楽しいものでも面白いものでもなく、生徒からしたらテストがあるから仕方なくやっているというのがほとんど実情です。中学校から先の英語は、完全に文法と単語熟語の世界。まさに学び覚える勉学となっていきます。それに気づかずのんびりと授業を受けて単語の書き取りもせず和文英訳・英文和訳・書き換え・並べ替え・長文読解などの鍛錬をしなければ落ちこぼれるのも当たり前です。でもこれらがしっかりできる子の特徴ってなんだかわかりますか?それは国語ができることです。意外ですか?英語で何をやるにしてもまず主語・動詞・修飾語のしっかりした日本語を作れ、またそれらを分析できなければ正しい英語はできません。だから、小学校では英語はやらなくていいから国語をしっかりやってほしいんです。貧しする日本語のボキャブラリーをもっと増やしてほしいんです。
長々と文句ばかりを並べてしまいましたが、これ以上、ちょうど今やっている学力調査の結果が「また下がりました」なんて言うことにならないように願いたいです。

2026年1月5日 12時38分25秒 (Mon)

私立高校無償化と公立高校

少し遅くなりましたが、皆様明けましておめでとうございます。
今年もできる限り皆様のお役に立てるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。
さて、またかと思われるかも知れませんが私立高校授業料無償化関連です。
これにより、間違いなく影響を受けるのが公立高校ですね。当局の思惑通りこれまで経済的に私立高校進学を考えられなかった家庭にも可能性が広がり、教育を受ける場を選ぶ自由が提供できるわけです。でもそうなるとこれまで高くて私立高校に行けないから公立高校へという人達が減るわけで、少子化も相まってかなり厳しくなるのは必至です。そして受験生にとって面倒な入試改革という最悪なタイミングになっていくわけです。
だからすでに下がり始めている倍率も急降下間違いなしというところでしょう。
そこで公立高校の生きる道を考えてみました。それは私立高校が捨てた武器を拾うことです。
このところの私立高校はとにかく大学現役合格に特化して進学校路線まっしぐらで、既存の職業関連学科を切り捨てています。たとえば旧小松原や栄北の自動車科です。私が知っている範囲ですが、私立高校で残っている職業関連学科は浦和実業の商業科、花咲徳栄と国際学院の調理くらいです。
そこで公立高校ですが、せっかく特色化と言うならそちらを充実させる手があるのではと思うのです。
すでに大宮科学みたいにかなり頑張っているところもあるし、常盤の看護や鴻巣女子の保育なんかも私立高校にないので、将来をその方向で考えているならいいですよね。都内には鉄道関係に特化してその方面の生徒を集めている私立高校がありますが、埼玉県にはないのでこれもいいかも。
私立高校の難関大学現役合格実績からすると浦和高校でも現役率40%の時代遅れ感は否めないものの、トップ校は進学校として突き進んでいただくとして、他はとにかく同じ土俵に乗らず、これはここに行かなきゃ学べないというものを備えていって生き残るのはいかがかと思うのです。
もうすぐ第2回志望校調査の結果が発表されて倍率が出ます。私ごときがおこがましいですが、今年はともかくとして、私立高校授業料無償化の影響をまともに受ける来年が心配になります。
何十年か前に、当時の埼玉県知事が十五の春を泣かせるなとたくさん作った県公立高校をもり立ててもらいたいものです。

2025年4月26日 14時51分40秒 (Sat)

公立高校併願制

昨今、新聞紙上をにぎわわせていると言えばトランプさんと、もう一つは「公立高校併願制」。毎日わけのわからないことを言って世界を混乱に陥れている「裸の王様」はひとまず放っておいて、これからの受験生には放っておけない重大事が「公立高校併願制」です。
私立高校が無償化となれば公立高校が衰退してしまうのではという懸念から石破さんが打ち出した構想ということです。簡単に言うと、私立が無償化になれば、今まで安いからという理由で公立を選んできた人がメリットを感じなくなり、どうせタダならより良質なケアを受けられる私立へと流れてしまうだろう。だから公立高校受験で最大のネックとなっている、単願制、つまり受験チャンスは1回で、一番ねらいの高校が不合格なら即終了という流れを改善して、受けてもらいやすくしようということです。では併願性ならどうなるかということですが、これも簡単に言うと、第1志望○○高校と第2志望△△高校という風に願書に複数校書いて出すと、もし点数が第1志望に届かなくても第2志望に届いていればそこに合格となるということです。そうなると、これまで、本当は○○高校に行きたいけど落ちると私立に行かなきゃならないから、1ランク落として△△高校を受けようという苦渋の安全策を取らずに済むということです。
個人的には大賛成です。そもそも公立高校と私立高校では金銭的な問題以前にそれぞれの特性があり、自分の将来や特質を考えて選ぶべきものです。公立高校で自由で自立的な雰囲気の中で学んで自分の決めた道に進みたい。私立高校である程度厳しい校則の中で大学進学のレールに沿って指導されたい。そういった選択の自由に水を差していたのが公立高校の単願制だったからです。たとえ残念にも第2志望校になったとしても、公立高校としての特性に変わりはないので、少なくとも自分の夢見たものとは真反対の高校生活に甘んじることはなくなります。
我が埼玉県では、再来年の令和9年度から久々に県公立高校入試が変わります。調査書にはほぼ5段階評定の数字のみ記載。受験生全員に面接実施。これまで通り全高校で5科目の学力検査はあるものの、その科目ごとの得点の比重の調整(傾斜配点の導入)や、実技検査や小論文(特色検査)が各校の判断により行われます。
毎回のことですが、どう変わるにしても、その変革に対していちばん苦しむのは受験生です。何もなかったようにスムーズに移行できるとは思いませんが、できる限り受験生や親御さんに負担がかからないようにお願いしたいところです。

プロフィール

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塾長
上野 孝
自己紹介
伊奈学園をはじめ埼玉県立高校教員から集団授業の中堅進学教室教師、個別指導塾の室長などを経て埼玉県上尾・伊奈・桶川地区の教育現場ひとすじ45年、より良い指導を求めて日々努力中!!
趣味
映画鑑賞・ギター・ドラム
特技
剣道二段
座右の銘
努力は裏切らない!

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