映画鑑賞

2023年11月29日 22時22分04秒 (Wed)

ゴジラ ー1.0

久しぶりに映画鑑賞のご報告です。
ちょっと前になってしまいますが、今話題の「ゴジラ ー1.0」を見てきました。歳がばれそうですが物心ついたころには父親に映画館に連れて行ってもらうことが楽しみで、中でも心躍らせていたのがゴジラでした。あまりに好きすぎて捨てるマットレスをもらってそのスポンジと段ボールとか使ってゴジラの頭を作ってかぶり、ひとりゴジラごっこしたりしていたのを昨日のように覚えています。
さて今回のゴジラですが、いろんな方が言っておられます通り数あるシリーズの中で最高傑作と思います。まず第2次大戦から9年後の戦後間もない日本を舞台にしていることが驚きです。つまりいつもお決まりのゴジラ対自衛隊という構図がない。当たり前ですが戦後の日本はGHQによって武装解除されてそもそも自衛隊がないという時代です。戦争で焼け野原の状態から少しずつ復興し始めたそんな何もない日本に最悪の怪物が来て破壊しまくる。さてそれに対してさんざ打ちひしがれてきた日本の庶民はどう抗うのか。ワクワクしませんか?これは子供も大人も楽しめる・・・ではなく、今のこんな世界情勢を見て育つ子供たちには戦争というものがどんなものなのか、その中で人はどうやって生き抜いていくのかを知るためにぜひ見てほしい。もちろん大人の皆さんは、怪獣とは別の人間ドラマに感動できるし、昔のゴジラへのノスタルジーに浸ってみることもできます。
監督は「三丁目の夕日」の監督で、東京タワー建設中の東京を見事にCGで再現した人です。その技術がここでは十分に発揮されていて素晴らしいというのも見どころです。
大ヒットでロングラン間違いなしでしょうから、親子で見に行ってその後いろいろ語り合ってもらいたいなあと思う傑作です。

2021年9月1日 14時46分28秒 (Wed)

こんな今だから観てほしい

なんだかんだで、気が付いてみればとうとう8月はブログをお休みしてしまいました。とっても残念です。
さて、最近とても感動した映画があるのでご紹介。
ちょっと前に公開された「この世界の片隅に」というアニメ映画です。
映画の中心は、昭和の初めから、少しずつ太平洋戦争の靴音が聞こえてきて、戦中、敗戦のあとあたりまでの広島に暮らすごく普通の人々。その中の「すず」という一人の女性にスポットを当ててストーリーは進んでいきます。
内容についてはネタバレするので控えますが、「戦争」「広島」と来ると空襲や原爆・・・悲惨な生活・・・戦争反対!となりがちですが、確かにそのシーンはあるものの、この映画ではそんな中で、笑い、生活を楽しみ、日々の幸せを見つけていく日本人の強さがしみじみとした絵のタッチや、女優の のんさんのおっとりした声でじわじわと伝わってきます。
今、この日本もコロナ禍でいろんなことを我慢しなければならないし、実際に身近な人を亡くしている方々もいます。ただその中でも、私たち日本人、そして人間にはそんな強さがあるんだと信じて乗り切っていこうと改めて感じさせてくれる師玉の作品です。
最後に、あの穏やかだったすずさんが、玉音放送を聞いた後、声をあげて泣きながら「日本は最後まで戦うんじゃなかったのか」「なんで負けたんだ」と叫び取り乱すシーンを見て、よく終戦の日あたりの番組とかで、敗戦を悔しがって泣いている人を見ると、なんであんなにつらい戦争から解放されたのに喜ばないんだろうと不思議でしたが、日本が負けたことが悔しいんじゃなくて、そういうことかと腑に落ちました。

2019年8月4日 16時25分37秒 (Sun)

クリントイーストウッド作品

かねてから少し気になっていたクリントイーストウッド監督・主演の「運び屋」を観ました。クリントイーストウッドといえば、若いころはマカロニウエスタンというわけのわからないジャンルの西部劇で一躍有名になり、その後は「ダーティハリー」という汚職刑事役で、それ要る?というようなマグナムなんていうでかい拳銃で悪者をやっつけるシリーズで有名だったんですが、正直、その頃の彼はあまり好きではありませんでした。ただ年を重ねて70歳を超えたころから監督としても俳優としてもとても素晴らしい作品が多く、ほとんどを見ました。
監督としてはジャニーズの嵐の二宮さんが出ていた「硫黄島からの手紙」とか割と有名ですかね。でも私が特に好きなのは、老人になった彼が老人の役で主演監督している作品なんです。
「ミリオンダラー・ベイビー」ではもうそろそろ引退というボクシングの老トレーナー役でした。断り続けてもけなげにあきらめない女子プロボクサーのトレーナーに渋々なってすごい選手に育てたところで、相手の反則で後頭部を強打して寝たきり状態になってしまった彼女を見守り、最後には悲しい決断をする。何とも言えないやりきれなさを印象付けてくれました。
「グラン・トリノ」ではある種、人種偏見のある頑固者の老人が、隣に越してきた移民家族との交流を通して変わっていき、特にその一家の息子である少年と心を通わし、まずいことになっていく彼を救うために究極の選択をするという、その心情の変化がしみじみ伝わってくる感動作でした。
そして「運び屋」。90歳の老人が大量の麻薬の運び屋をやるというあまりお勧めできない内容ではあります。最初は知らずに運んでいましたがやがて確信犯に。ただそれで得たお金は家族や周りの人を幸せにします。そして何より、麻薬組織にかかわる悪人も彼とかかわることで優しい心や、自分の人生を反省する心を取り戻していきます。別に彼は何かを諭したり説教しているわけでなく、悪人たちは彼の飾り気のない素直な言動や長年生きてきた生き様に触れているだけです。
今、すぐに切れる老人など「老害」なんて言葉も聞かれ、何かと厄介者扱いされている高齢者ですが。私も遠からずそうなっていく身と考えると、この「90歳の運び屋」は理想の老後の姿のように思えてしまいます。100歳近くまで生きた私の祖父も話が面白くいろいろ学ばせてくれたのを思い出して、なんかしみじみしてしまいます。

2019年5月13日 15時49分53秒 (Mon)

「万引き家族」を観ました

プロフィールでは、趣味を「映画鑑賞」と言っておきながらこれまで全く触れてきませんでしたが、これからはいい作品に出合ったら、少しずつ皆さんと共有したいと思っていますのでお付き合いください。
かねてからこの映画は、映画館で絶対見ようと思っていたのですが、とうとう行けなくてようやくDVDが出て観ることができました。
もちろん、カンヌ映画祭で最高賞を受賞したことで有名でしたが、以前、是枝裕和監督の「誰も知らない」という作品に衝撃を受けていたので、これは絶対欠かせないと思っていました。
「誰も知らない」は一言でいえば育児放棄によって取り残された子供たちの姿を、多くを語らず子供たち目線で日常を淡々とリアルに描いたものでしたが、「万引き家族」もやっぱり大人の都合で翻弄される子供たちとそこにかかわる人々(ここでは疑似家族)の日常を淡々と描きながら、見る人の心に直接語りかけてくるような印象深い作品でした。
私にはこの二つの作品に共通している子供像があるように思えます。それは「子供は育とうとする生き物だ」ということ。大人目線では子供は大人が育てなければという考えになってしまいますが、子供にはもともと育ちたい、成長したいという欲求があって、そこに良し悪しは別として、大人からの多少の影響を受けて、成長していくように思えます。
子供はどんな環境であれ自分で考えて育っていこうとします。親がいなければなんとか飢え死にしないように生活しようと、自然に兄弟姉妹で役割分担ができ、みんなで生きようとします。親に教わったことかうまく万引きする技だけであっても、やがてこれが正しくないことではないかと疑念をもって、自ら生活を変えていこうという行動に出る。それは誰からの指示でも教えでもありません。幼いながら自分で考えて行動して生きてぬいていく力強い子供像があります。
そうなると、どうしても考えてしまうことがあります。じゃあ「大人」って、「親」って何?
この作品のテーマはそれだけではありませんが、特に子供を持つ親にはもう一度子供との関係を深く考えてみるチャンスになるのではと思いました。

プロフィール

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塾長
上野 孝
自己紹介
伊奈学園をはじめ埼玉県立高校教員から集団授業の中堅進学教室教師、個別指導塾の室長などを経て埼玉県上尾・伊奈・桶川地区の教育現場ひとすじ45年、より良い指導を求めて日々努力中!!
趣味
映画鑑賞・ギター・ドラム
特技
剣道二段
座右の銘
努力は裏切らない!

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