2023年10月 アーカイブ

2023年10月26日 14時28分06秒 (Thu)

小学校の英語授業ってどうなの?

文科省が小学校5,6年生の英語を正式教科化すると言い出した頃からの懸念がとうとう現実化してきてしまいました。
全国学力調査が4年ぶりに今年行われました。ちょうどこの制度が始まったときに小6だった子ども達が中3になり受けたのですが、英語の4技能すべて4年前より成績が下がってしまいました。成績だけでなく小6に行った「英語の学習は好きか」というアンケートではこの8年間で「好きではない」が増え、英語嫌いも量産中です。
私も教室で英語を指導していて英語の学力低下は痛感しています。中3になってもstudentやbrotherが書けなかったり、英語はまず主語+動詞と並ぶことさえ危うい生徒も増えてきました。でも、そういう子たちは英語ができないのではなくて、かなり早い時期に英語嫌いになり、英語の勉強を避けるようになってしまったように思います。つまり勉強したくないからしないできた結果が今の姿です。
以前でも中学1年生で英語を始めるとき、小学生で英語教室や英会話教室などで英語を習っていたか否かを気にする必要がありましたが、今はそれに、小学校でどこまで教わってきたか(どうも小学校や先生によって取り組み具合が違うよう)が加わって、中学校での英語授業のスタートラインが混乱してしまっています。中1の段階で英検3級を持っている子がいたり、小学校ですでに英語嫌いになり、勉強をあきらめてアルファベットすら書けない子が混在する教室を想像してみてください。
子供たちから見れば授業が始まると、中1の英語なんて知ってることばかりで余裕と思って油断しているうちに、やがて定期テストの文法確認や英文読解の問題の洗礼を受けてあえなく沈没。英検は文法力より豊富な語彙力とニュアンスを読み取る力で取れますからね。そして「小学校英語あきらめ組」はただでさえ嫌なのに、やれ単語を覚えろ、三単現のSを忘れるなとか言われてさらに英語の勉強に嫌気がさすことになります。そうだとすれば昔のように、これまで積み重ねてきた算数や国語はともかく、英語ならば中1でみんな同じスタートラインから一斉スタートのほうがよかったのではと思ってしまいます。
ただ、そう言う私は、小5あたりからの英語開始を勧めています。それは、中1で学習する文法事項が大量の上、これ以降の英語学習に欠かせない重要なもので、これを中学校1年生のたった1年間で習得せよというのは到底無理だからです。中1の学習内容こそ2年間くらいかけてじっくりやるべきという観点からです。だから低年齢から英語に触れさせて国際感覚を養おうなんて微塵も考えていません。これが「外国に行くつもりもないし、外人とも話さないのになんで英語やらなきゃいけないの?」っていう言い訳を生んでいる元凶だからです。
かなり長文になってしまいました。いつも子供たちに言っていますが、好き嫌いにかかわらず、これからの学校生活で数学や理科からは逃げられても英語からは逃げられない状況で、英語で泣く子供たちを一人でも少なくしていくにはどうしたら良いか、「英語が喋れない日本人」なんて言われていることへの海外への建て前だけでなく、いま学校に通っている日本の子供たちの英語学習のめに何が最良かを考えてもらいたいものだと思うきっかけにばなりました。

プロフィール

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塾長
上野 孝
自己紹介
伊奈学園をはじめ埼玉県立高校教員から集団授業の中堅進学教室教師、個別指導塾の室長などを経て埼玉県上尾・伊奈・桶川地区の教育現場ひとすじ45年、より良い指導を求めて日々努力中!!
趣味
映画鑑賞・ギター・ドラム
特技
剣道二段
座右の銘
努力は裏切らない!

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